
アルミニウム素材の種類
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4つのアルミニウム素材を知る
当社のようにアルミニウム原料を用いてアルミ丸缶などを製造する企業では、自社でアルミ原料素材を製造するのではなく、素材製造メーカーから仕入れているところも少なくありません。アルミニウムの原料が作られる工程とは?でご紹介したような過程を経て、アルミの原料が製造されます。
アルミニウム原料を熱して溶かす方法(溶解)と、それを固める方法(鋳造)によって、各用途ごとの素材を製造します。ここでは溶解の仕方によって得られる、異なる素材を紹介します。
4つのアルミニウム素材
アルミニウム素材は、大きく分けて4つに分けられます。
一次電解アルミニウム
一次電解アルミニウムは、純度が非常に高いアルミニウムであり、電解法によって製造される最初の段階で得られるアルミニウムのことを指します。
電解法において、アルミニウム鉱石(通常はボーキサイト)からアルミナ(酸化アルミニウム)を取り出し、それを電解槽に溶解します。電解槽内での電気分解によって、アルミニウムと酸素が分離されます。この際、アルミニウムは陰極で生成されます。
一次電解アルミニウムは、この過程で得られる最初のアルミニウムであり、純度が高いものになります。
高純度アルミニウム
高純度アルミニウムは、通常、99.99%以上の純度を持つアルミニウムのことを指します。これは、他の元素や不純物が極めて少なく、高い純度を持つアルミニウムということです。三層電解法を使い、原料であるボーキサイトに電気を当て、アルミニウムと他の原料を分け、アルミニウムのみ抽出します。この方法はアルミニウムの大量生産に使われる主要な製造法です。
二次合金地金
二次合金地金は、主に鉄やアルミニウムなどの基本金属に、微量の他の元素を添加して作られる合金の一種です。このような元素の添加によって、基本金属の特性が改良されたり、新たな特性が付与されることがあります。
アルミニウムの場合、銅やマンガンなどを添加することで、強度や耐久性が向上する効果が期待できます。
また、二次合金地金は再生地金とも呼ばれ、アルミニウムをリサイクルすることで作られたものを指します。アルミニウムを製造するにあたって、ボーキサイト原料を加工して作るよりも、リサイクルしたほうが製造に必要なエネルギーが低いため、より省エネ、エコであるといえます。
母合金
母合金は、一般に、他の元素が添加されている場合でも、その合金が含む最も多い金属成分を指します。例えば、鉄を主成分とする鋼(Fe-C合金)の場合、鉄が母合金であり、炭素が添加されても、鉄が主要な成分であるため、鋼は鉄の母合金と言えます。
アルミニウム母合金は、アルミニウムを基本とする合金のことを指します。一般的に、他の元素が微量添加されている場合でも、アルミニウムが合金の主要な成分であり、アルミニウムの特性が強い合金です。