
【2025年版】プランターで始める家庭菜園のコツ|ベランダでも簡単ガーデニング
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プランターで始める家庭菜園|ベランダでも収穫できる簡単ガイド
なぜプランター菜園が初心者におすすめ?
メリット1: スペース不要(ベランダ1㎡でOK)
メリット2: 初期費用3,000円以内(プランター・土・種代)
メリット3: 害虫管理がラク(地面より衛生的)
畑などの露地ではなく、小さなプランターを使って家庭菜園やガーデニングを始めることのメリットは、まず今お住まいのお家の小さなスペースでできるからです。畑などを借りたり重い土を運んだりすることなくはじめられ、初期費用はもちろん労力も少なく済みます。また、簡単にやめることも可能です。ビジネスを始めることと同じで、まずは「スモールスタート」で気軽に始めましょう。衛生面でもメリットがあり、また仮に虫がついてしまったとしても露地ほど大量発生するリスクも減らせます。
まずは慣れてみて、もっとやってみようと思えたら少しづつ拡大していってみてください。
今日から始める!3ステップ簡単ガイド
ステップ1|プランター・土・道具の選び方
・プランター: 深さ20cm前後
サイズ:栽培したい野菜に合わせて選ぶ(葉物野菜なら深さ15cm以上、根菜なら25cm以上)
材質:プラスチック製は軽量で扱いやすく、陶器製は保水性が高い
排水孔:必ず確認し、なければ自分で開ける
置き場所に合わせた大きさを選んでもよいです。
・土: 「培養土」がおすすめ
野菜用培養土を基本に選ぶ
初心者は「野菜用」と明記された培養土がおすすめ
保水性と排水性のバランスが良いものを選ぶ
最初は土と肥料が混ざっている市販の野菜用培養土が簡単で良いですが、臭いや見た目、手間をいとわない場合、徐々に腐葉土や堆肥を混ぜると植物が元気に育ちます。
・必須道具3点: ジョウロ・軍手・スコップ
当然ですがお水を与えなければ植物は枯れてしまうので、ジョウロはあったほうがよいでしょう。プランター1つだけで始める場合はそこまで必要ではないですが、注ぎ口が細いほうが慣れるまで水を上げやすいと思います。また手荒れや汚れを気にされる方は軍手を使うとよいですが、経験上汚れた軍手の保管や洗濯は結構手間になります。
❗ベランダ家庭菜園の失敗談
浅いプランターの大根悲話
春の陽気に誘われて、100均で見つけた可愛らしい浅めのプランターを購入。「これで大根を育てよう!」と意気込み、種をまきました。芽が出て順調に葉が育ち、私の期待も膨らみました。しかし3週間後、葉は大きくなったのに根は全く成長せず。収穫時期になり掘り返すと、プランターの底に当たって曲がった細い根が現れただけでした。大根には少なくとも30cm以上の深さが必要だったのです。
水やり忘れのバジル惨劇
オシャレな料理に使えると張り切って購入したバジルの苗。「毎日水やりをしよう」と決意したものの、仕事の忙しさで3日間すっかり忘れてしまいました。真夏の直射日光が当たるベランダで、バジルは見事に茶色く変色。慌てて大量の水をあげましたが、すでに手遅れでした。涼しい朝夕のみの水やりと日よけの重要性を痛感しました。
肥料過多のミニトマト事件
「たくさん実がなるように」と週に2回も肥料をあげ続けたミニトマト。最初は生長が良かったのですが、葉ばかりが茂り、花はほとんど咲きませんでした。実も数個しかならず、それも割れてしまう始末。調べてみると肥料の与えすぎで窒素過多になり、茎葉だけが育ってしまったようです。説明書通りの量と頻度が大切だったのです。
排水穴なしプランターのハーブ溺死事件
おしゃれなデザインのプランターに一目惚れして購入。排水穴がないことに気づかぬまま、タイム、ローズマリー、ミントを植えました。雨の日が続き、水はけの悪いプランターに水が溜まり続けた結果、根腐れを起こしてハーブたちは次々と枯れていきました。後日、電動ドリルで排水穴を開けるという教訓を得ました。
猫vs.レタス戦争
日当たりの良いベランダでのレタス栽培は順調で、収穫が楽しみでした。ところが、ある朝見ると土が掘り返され、レタスは根こそぎなくなっていました。犯人は近所の猫。柔らかい土がトイレ代わりに使われてしまったのです。猫除けのネットや木酢液などの対策をしなかった私の敗北でした。
不謹慎にもちょっと笑ってしまうところもありますが、失敗談を参考に失敗確率を減らせるようご参考になさってください。

ステップ2|初心者でも成功しやすい野菜3選
ミニトマト: 日当たりOK・収穫量が多い
コツ: 1株につきプランター1個
リーフレタス: 30日で収穫可能
コツ: 間引きして風通し確保
バジル: 虫がつきにくく生命力が強いため育ちやすい
東京都立大学農学部調べのデータでは、ベランダ菜園の成功率87%だそうです。初回にうまくいかないとやる気がなくなっていまいそうな方は、トマトやリーフレタスなどより育てやすいものを選んでください。
ステップ3|水やりの黄金ルール
夏: 朝7時前に1日1回
冬: 土が乾いたら午前中に
❌NG行動: 「夜の水やり」
ベランダ家庭菜園で夜に水やりをするとカビが生えることがあります。原因は主に以下の点が関係しています。
・蒸発時間の不足: 夜は日中に比べて気温が低く、太陽の光もないため水分の蒸発が遅くなります。そのため、土や植物の表面が長時間湿った状態で残ります。
・湿度の上昇: 夜間は自然と湿度が高くなる傾向があります。そこに水やりをすることで、植物周辺の湿度がさらに上昇します。
・温度低下: 夜間の温度低下と高湿度の組み合わせは、カビや菌類の繁殖に理想的な環境を作り出します。多くの病原菌は20〜25℃の湿った環境で活動が活発になります。
・植物の水分吸収: 多くの植物は夜間、水分吸収の活動が低下します。そのため、吸収されない余分な水分が土壌に残り、カビの繁殖を促します。
・葉の乾燥不足: 夜に葉に水がかかると、日中に比べて乾くのに時間がかかります。湿った葉はうどんこ病や灰色カビ病などの病気の発生リスクを高めます。
これらの理由から、植物への水やりは朝か夕方早めの時間帯に行うことが推奨されています。特に朝の水やりは、日中の温度上昇と日光によって余分な水分が適切に蒸発し、病気のリスクを減らすことができます。
ベランダ菜園の失敗しない3つのポイント
ベランダ家庭菜園やガーデニングで失敗する理由は、植物を育てる環境を理解しないせいもあります。ベランダや小スペースという制約はありますが、以下3点をチェックして対策してみてください。
- 日当たりチェック: 1日4時間以上確保(西日は避ける)
- 風対策: プランターに「重しストーン」を設置
- 天敵から守る防虫ネット: 100均で購入可能

最後に
ここまで、ベランダや小さな家庭内のスペースで家庭菜園、ガーデニングを行うための基本的なコツをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ご参考になれば嬉しく思います。
ここで述べたこと以上に簡単にお家で植物を育てたい、窓際のダイニングテーブルや一人暮らしの部屋などで小さなお花を飾りたいときには、プランターを小さく軽量なものを選ぶとよいでしょう。
その際は弊社のアルミ缶やブリキでミニマムガーデニングを試してみてください。小さな丸缶に土を入れて、河川敷に生えている植物を植えておくと数日楽しめます。一輪挿しとプランターの良いところどりで、労力もミニマムなスモールスタートしてみてください。