アルミ製高密閉容器の構造

クリーム・バームが漏れない容器とは|二条ねじの密閉構造を解説

スキンケア商品の生産がピークを迎える季節です。クリームやバームを容器に詰めて出荷するとき、最後まで不安が残るのが「輸送中に漏れないか」。店頭に並ぶ前に液漏れが起きれば、商品そのものが売り物にならなくなります。この記事では、なぜ容器から中身が漏れるのか、そして二条ねじという構造がそれをどう防ぐのかを、仕様レベルで解説します。

クリーム・バームの液漏れは、フタの構造で決まる

結論から言うと、半固形の中身が漏れるかどうかは、フタと本体の密着精度で決まります。

クリームやバーム、練り香水は常温では固形に近い状態でも、温度が上がるとやわらかくなります。夏場の配送トラック内や、店頭の照明下では容器内部の温度が上がり、中身が流動化する。そのとき、フタの密着が不十分であれば、わずかなすき間から滲み出します。液体ほど勢いよく漏れないぶん、気づいたときには外箱が汚れている——これが半固形製品特有の失敗パターンです。

なぜ、一般的なねじ蓋では漏れを止めきれないのか

原因は、一条ねじの構造上、締め付けの均一性を確保しにくいからです。

容器の密閉に関わる要素を分解すると、次の3点に整理できます。

  • ねじの条数:一般的な容器は一条ねじ(ねじ山が1本)。閉めきるまでに何回転も必要で、締め込み量が使う人によってばらつきます。
  • パッキンの有無:フタと本体の接触面に弾性体がなければ、金属や樹脂同士の当たりだけで密閉することになり、微細なすき間が残ります。
  • 開閉のたびの再現性:出荷前の検品や充填ラインで開け閉めした際、毎回同じ締め具合に戻せるかどうか。ここがばらつくと、ロット内で漏れる個体と漏れない個体が混在します。

つまり「フタが閉まる」ことと「全数が確実に密閉される」ことは別の問題です。小ロット生産では1個の液漏れが占める割合が大きいため、構造的に解決しておく価値があります。

解決:二条ねじ+パッキンによる高密閉構造

アルミトブリキのアルミ缶は、二条ねじと液漏れ防止パッキンを組み合わせた高密閉構造を採用しています。

二条ねじとは、ねじ山が2本並走している構造のことです(「二重ねじ」ではありません)。1963年創業の国産メーカーとして製造してきた、この構造の実務上の利点は次のとおりです。

  • 約1/4回転で開閉が完了する:ねじ山が2本あるため、少ない回転角で締め切り位置に到達します。充填ラインでの作業時間短縮にもつながります。
  • 締め込み位置が安定する:回転量が少ないぶん、閉め方のばらつきが生じにくく、ロット内の密閉品質が揃いやすくなります。
  • パッキンが接触面を埋める:フタと本体の間にパッキンシートが入ることで、金属同士では残るわずかなすき間を埋めます。
  • アルミの遮光性:光を通さない素材のため、光による内容物の品質変化を避けたい商品に向いています。

なお、パッキンシートは選択制です。62mm×27mm 6缶セットの場合、パッキンありが¥700、なしが¥600。半固形・液状の中身を扱うのであれば、パッキンありを選んでください。

アルミトブリキの二条ねじ構造の接写

発注前に確認しておく、4つのチェックポイント

密閉性能は仕様表だけでは判断しきれないため、実物で確かめる工程を必ず挟んでください。

  • 自社の中身で試す:カタログ上の密閉性能と、自社の処方での実際の挙動は別です。まず少量を購入し、実際に充填して確かめるのが最も確実です。
  • 温度条件を再現する:常温だけでなく、夏場の輸送を想定した温度でも試してください。半固形製品は温度で挙動が変わります。
  • 容量とサイズを合わせる:62mm×27mmは内容量約60ml、重量約20g/缶。50mm×23mmは約35mlです。小売価格と使い切りやすさから逆算して選びます。
  • パッキンの有無を決める:半固形・液状ならパッキンあり。粉末や固形の小物であれば、なしでも足ります。

数量別の進め方

テストから本生産まで、段階的に数量を増やしていけます。

  • 6缶セット(62mm×27mm・パッキンあり¥700/なし¥600):まず自社の中身で密閉性を検証する段階に。
  • 7〜100缶:在庫品からのご提供となり、要ご相談です。在庫品は表面に微細なキズがありますが、肉眼ではほぼ分かりません。即日〜翌営業日発送が可能です。
  • 101缶以上:受注製造となり、キズのない正規品も混ざることがあります。納期は約1ヶ月が目安です。商品として販売する本生産はこちらです。

検証段階は在庫品で、商品化が決まったら受注製造へ。この進め方なら、初期の在庫リスクを抑えながら移行できます。

アルミトブリキのアルミ丸缶6缶セット 62φ×27mm

よくある質問(FAQ)

二条ねじと二重ねじは違うものですか?

はい、別のものです。二条ねじはねじ山が2本並走している構造を指します。この構造により、約1/4回転という少ない回転角で締め切り位置に到達します。

本当に液漏れしませんか?

二条ねじとパッキンを組み合わせ、液体・半液体を密閉する前提で設計しています。ただし内容物の性状や温度条件によって挙動は変わるため、必ず自社の中身で事前にご確認ください。6缶セットからお試しいただけます。

パッキンはあったほうがいいですか?

クリーム・バーム・液状の中身であれば、パッキンありをおすすめします。62mm×27mm 6缶セットの場合、パッキンあり¥700、なし¥600です。パッキンシートのみ(6枚セット¥100)の追加購入もできます。

納期はどれくらいかかりますか?

100缶までの在庫品は即日〜翌営業日発送が可能です。101缶以上の受注製造は約1ヶ月が目安です。乾燥シーズンの商品は、発売日から逆算して早めにご相談ください。

1000缶を超える数量も相談できますか?

はい。1000缶以上のご相談も個別に対応いたします。数量と用途をお知らせください。

密閉性能は、実物で確かめてください

液漏れのリスクは、仕様表を読むよりも、自社の中身を入れて試すほうが確実に判断できます。アルミトブリキは1963年創業の国産メーカーとして、二条ねじの密閉アルミ缶を製造直販しています。

まず6缶セットで、密閉性を検証できます

  • 62mm×27mm 6缶セット|内容量約60ml・パッキンあり¥700/なし¥600
  • 7〜100缶は在庫品で要相談|即日〜翌営業日発送
  • 101缶以上は受注製造|正規品が混在することあり・納期約1ヶ月
  • 1000缶以上も個別対応いたします

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